Prayer
羽山が時々更新するブログ。
結構前に書いた「月草に衣」のあとがきというか、裏話というか、まあそんな感じの話です。
いつものことながらネタバレ満載ですので、読んでいない方はご注意ください。
下のリンクからどうぞ。
いつものことながらネタバレ満載ですので、読んでいない方はご注意ください。
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月草に衣の話を書きたいと思ったきっかけについては、もう全く覚えていません。書き終えてから時間がたったというのもあり、また書いている時間が長かったのも理由の一つです。
おそらく、泣きわめく女の子を優しくなだめるような、そんな話が書きたかったのだと思います。想像ですが。
主人公の病について、文中では言及されていませんが、モデルはあります。「狂犬病」です。
私も実際に狂犬病にかかった患者や動物を見たことはありませんので、主人公の挙動については想像が多分に入っています。光や水、音などに過敏に反応するということなので、破傷風の症状も参考にしました。なので、よりいっそう狂犬病からは離れてしまったかもしれません。
最初は、主人公が閉じ込められている部屋は地下室のつもりでした。ただ、室町時代の民家に地下室が普通に存在するのは不自然な気がして、離れた小屋に変更されました。
書いているときには意識していなかったのですが、これ途中まで読むだけだとまるでホラー小説なんですよね。おそらく地下室だったら余計にホラーになったんじゃないかと思います。結果オーライですね。
この話を考えた最初に困ったのは、誰の視点にしようかということだったように思います。主人公目線も竹谷目線もしっくりこず、「そうか、久々知がいたらいいのか」と。
基本的に一対一でお相手と主人公がメインの短編ばかり書く私ですので、大丈夫だろうかと少し心配しましたが、新鮮でとても書くのが楽しかったです。
竹谷の出番が代わりに減っちゃいましたが仕方ないね。竹谷だもんね。
そんな感じの月草の話でした。本文とあとがき、どちらとも、少しでも楽しんで読んでいただけたなら幸いです。
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