Prayer
羽山が時々更新するブログ。
兵太夫の春三部作(「初春の二人」「春半に彼」「晩春と私」)が終わりましたので、あとがきというか、少々内容について触れますね。
ネタばれというほどでもありませんが未読の方はご注意ください。
下にある追記のリンクからあとがきです。
ネタばれというほどでもありませんが未読の方はご注意ください。
下にある追記のリンクからあとがきです。
最初書いた「初春の二人」は、実は続き物にする気はなく、本来単発の予定でした。
エロスの含まれない、ただただ柔らかく温かいだけの触れ合いを書きたいと思ったのがきっかけです。
どうしても人というものは(特に私のような低俗な人間は)、年頃の男女というだけで色恋に結び付けてしまいがちなものですから、主人公たちが十歳ほどの幼い少年と少女になったのは当然の成り行きでした。
タイトルにある春というのは、季節というよりは、むしろ「青春」「思春期」としての春をイメージしています。つまり初春というのは、思春期の初め、もしくは思春期がいたるよりも前の、幼いこどもたちのことです。
春の初めの話。そう考えたときに、「あ、これ続きが書けるな」と思いました。
春の初めがあれば、春の真ん中と終わり、つまり思春期真ん中の二人と、思春期を終えたあとの二人のお話も書いてみたくなりました。そうしてできたのが「春半に彼」と「晩春と私」です。ちなみに春半は「はるなかば」と読みます。
初春と春半の兵太夫の変化、春半と晩春の主人公の変化などを、感じていただければと思います。
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