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Prayer

羽山が時々更新するブログ。

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以前も少し書きましたが、読み手に不親切な「青虫乙女」のねたばれです。
「主人公は一体何だったんだろう。もやもやして仕事が手につかないゼ!」ってな方はどうぞお進みください。下にも書きましたがあまり気分のいい内容ではないのでお勧めはしません。お読みになる際は、ご自分の責任でどうぞ。

入る前にご注意
※あんまり楽しい内容じゃないです。
※「青虫乙女」のレーティングがPG12になった理由はこちらです。
 つまり、あんまり、健全じゃない。
※完全に蛇足なので、ネタバレを読まない方が「青虫乙女」を面白く読めるかもしれません。

それでもよろしければ、下の方にある「青虫乙女ネタバレ」リンクからどうぞ。




青虫乙女の主人公は、女郎の見習いです。
内部の誰かの手引きなどによって、女郎として働きはじめるまでのわずかな期間、外で遊ぶことを許されたのでしょう(管理人はあまりこの時代の背景、女郎などの労働環境について詳しくないので、あまりちゃんとした設定ではありません。あしからず)。
「鼻がもげる」「頭がおかしくなる」というのは、梅毒の最終的な症状です。現在ではしっかりとしたお薬があるので、それほどまで進行することは、ほぼないかと思いますが、昔の、特に女郎などの職業の女性であれば、死因となることも珍しくなかったようです。
主人公の「蝶になりたくない」というのは、「女郎になりたくない」という意味。彼女はまだ女郎の仕事内容などを詳しく知ってはいないのかもしれませんが、それでも病気になったり、望まぬ子どもを身ごもる姐たちの姿に、何か思うところはあったのでしょう。
彼女が「町ではあたしを見ないでね」と言ったのは、女郎となった自分の姿を、伊賀崎にだけは見られたくないと思ったからでした。
伊賀崎は彼女の身の上に、うすうす気がついてはいたようですが、彼の手を取らなかった彼女に対して、それ以上何かを言うことはありませんでした。
彼にとっては、「僕の蝶になるかい」という言葉が、彼女に対する精いっぱいの気持ちだったのかもしれませんね。

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